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[山車人形制作][出し物][渡り初め]
平成11年に17回目を迎える「大阪御堂筋パレード」にみくに祭の山車2基が参加。
  三国町より総勢120人が参加予定。

三国町郷土資料館「みくに龍翔館」にて山車1基展示中。

弁慶
山車人形写真
お囃子演奏7.6秒(wav/60.9kb)
 車人形が登場したのは、今から約二百年前、安永、天明年間といわれている。

(三国の民話より)=== 山車人形の始まりは人形芝居の一座が屋台を建てて人形を飾ったところその年の祭りが大変にぎわった。あくる年岩崎区から人より少し大きい人形を出したのが始まりだといわれている。===

桜山車  国祭りに山車六基が三国の町を練り歩くが、これを当番の各地区が出す。当番地区によって三年に一度、六年に一度、十二年 に一度、というように間隔は一定でない。普通新年の会合の時に出し物等決めるもよう。

 車は普通高さが約五メートル五十センチで豪華な衣装をまとった勇壮な武者人形だが、当 番地区によって桜山車(桜の木を摸した物を屋台に乗せる)を出す。 祭りがすむとその枝を台所において、火事除けにする。 この地区は決まっている(木場)。 高さが高いため、三国町内の電線は他町に比べて高くはられていて、祭り前には高さの確認なども行なう。

 写真提供:山王振興会


弁慶
山車人形写真
お囃子演奏7.5秒(wav/60kb )
 車人形の出し物も当番地区によって違い、年によっても違います。同じ当番地区でも前回出した人形をそのまま使うわけではありません。 三国町で唯ひとりの人形師岩堀薫さん(74、三国町錦四丁目、人形制作五十年、平成10年現在)によって制作される(中には青年団等で制作する地区もあります)。祭りが終わると衣装を脱いで藁人形になっ て人形師に引き取られます。二つ山車(一つの屋台に二体の人形が乗って いる)になると金額が百万近くする物もあります。

山車人形制作
武者人形の頭 形の部分で一番難しい顔作りは、粘土で面を作り、和紙を細かく裂いて張りあわせ、乾いたらまた張る。厚さが五ミリほどになるまで何度もこの作業を繰り返す。その上に貝殻を焼いて作った顔料を塗り固める。は麻を使う。高さ約八十センチの顔を作るのに三ヶ月はかかる。

はタルキを組み、割竹で肉付けした上からむしろをかぶせ、手足は熱で曲げた鉄板を使用。かぶとやよろいはボール紙を基礎に、形が崩れないように針金を張り、その上から色のついた和紙を丹念に繰り返して張る。刀などの小道具は ベニヤやタルキ、ラワン材などを使い塗料を塗る。衣装の生地は人形に見合った大きさに縫製し、そのまま人形に縫い付ける。


はだか山車 衣装着せ模様


平成10年の場合、多くの当番区が十六日(土曜日)に渡り初めをする予定で、五月七日から人形の組み立てや衣装の取り付け作業が始まる。

 頭写真提供:山王振興会

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出し物

平成十二年
四日市区 「畑時能」(はたときよし) 大門区 里見八犬伝「犬飼源八」(いぬかいげんぱち) 自主製作
松ヶ下区 「勧進帳弁慶」(かんじんちょうべんけい) 上台区 上杉謙信の家来「鬼小島彌太郎」(おにこじまやたろう)
南末広区 「源義経」(みなもとのよしつね) 上、下真砂区 「仔獅子」(こじし)

 

平成十一年
岩崎区 「宮本武蔵」(みやもとむさし) 中本区 「鏡獅子」(かがみじし)
下西区 「豊臣秀吉」(とよとみひでよし) 下台区 「暫」(しばらく)
桜町区 「永代桜」(えいたいざくら) 上横、竪区 「柴田勝家」(しばたかついえ)

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平成十年
森町区 「真田幸村」(さなだゆきむら) 玉井区 「徳川家康」(とくがわいえやす)
上西区 「羅生門の鬼女」(らしょうもんのきじょ) 元新区 「国戦爺合戦 和唐内」(こくせんやかっせんわとうない)
下新区 「鎮西八郎為朝」(ちんぜいはちろうためとも) 橋本区 「弁慶の引き摺り鐘」(べんけいのひきずりかね)

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[ 平成九年 ]
四日市区 「畑時能」(はた・ときよし) 大門区 「孫悟空」(そんごくう)
松ケ下区 「毛利元就」(もうり・もとなり) 下錦区 「桃太郎の鬼退治」(ももたろうのおにたいじ)
滝本区 「朝倉義景」(あさくら・よしかげ)


平成八年
佐々木小次郎 太閤秀吉
大天狗と牛若丸 桶狭間の奇襲(二つ山車)
勧進帳弁慶 織田信長


平成七年
柴田勝家 橋弁慶
鍾軌(しょうき) 鏡獅子(かがみじし)
出世影清(しゅっせかげきよ) 蘇我五郎(そがのごろう)
弁慶の立ち往生


弁慶

渡初め
山車人形写真  当日 (本番)前の土曜日か日曜日に渡初めといって、お披露目をかねて地区だけを練り歩いて 山車や囃子方の調子をみます。平成八年は五月十一日(土曜日)午後に行った。土曜日に 渡初めを行うのは、山車引きの人数が揃うようにするためと、雨天の場合を考え日曜日を 予備日にするためのようです。この時の太鼓担当の子供囃子方(小学生、一町内4〜10人 程度)の服装は、地区によって違うがおおむね普段着か体操服に豆絞りのはちまきです。 渡初めが終わると囃子方の練習はしません。また、屋台の車軸には、潤滑に鳥もちを使用します。

山車人形に関して、一部地元新聞を参考にしています。


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