コミュニケーションで広がる和太鼓の世界
太鼓ほかのぺーじ
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(太鼓ミュニケーション(C) 1999 YOGY

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hirodonの桶胴太鼓作り
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みんなの掲示板自作太鼓研究会より
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みんなの掲示板[自作研究会]で書きこみされた情報の中で埋もれて消え去ってしまうにはあまりに惜しいものを、ご本人の了解を得て公開致します。あなたの書き込みをお待ちしています。ギブアンドテイクでいきましょう。不明な点は みんなの掲示板[自作研究会]で問合せてみてください。



完成した桶胴まったくの素人ですが、1.5尺と1.8尺の桶胴太鼓を自作してみました。
私が桶胴太鼓作りをして工夫したノウハウというか、工夫した点などを整理してみました。

|リング作り|皮張り|胴作り|

■その1(リング作り)

基本的に、じゃがさんのホームページを参考にさせて頂いております(じゃがさん、勝手にスミマセン)。ただ、9mm鉄筋を使用しており、鉄筋も太いとあれこれ大変な面があり、工夫した点を書きます。

@鉄筋を曲げる:

自転車の車輪のリム(金輪)を使用して、溝に鉄筋を押し当てて、えいやっと曲げます。作りたい輪の直径より5cmくらい小さいリムがあると綺麗に曲がります。(私はリサイクル店から錆び付いたリムを譲ってもらいました)
 *1尺5寸の桶胴の場合18インチのリムがいいかなと思います。(測ってください、自信はありません)(Kuni)

Aロウ付け:

銀ロウを使いますが、鉄筋が太いとバーナーの熱が鉄筋の背面まで回らないんです。以前はこれで失敗しました。対策として背面に耐熱煉瓦(ホームセンターで100円くらいで売ってます)を置きます。そうすることで熱が逃げずに鉄筋を加熱できます。鉄筋が十分にピンク色になるまで加熱して、ロウ付けします。

Bリングを太く見せたい場合:

透明ホース(チューブ?)を巻きます。内径9mm,外形12mmというのが1m60円で売ってましたので、それを使いました。これで見た目12mmのリングが出来上がります。

Cサビ止め:

リングをそのまま使用すると錆びます。そこでラッカースプレーで塗装して、さらにビニールテープを巻きます

桶胴太鼓■その2(皮張り)

@皮:

フジトウ商事さんの極薄(公称0.7〜1mmだそうです)を使います。皮が厚いと良く鳴りません。極薄でもお尻の部分はかなりの厚みと硬さです。この部分は締太鼓などに使うと良いと思います。1.5尺程度の桶胴なら、首に近い部分か、お腹に近い部分のほうが良いように思います。

A切断:

作りたい直径プラス15cmくらいの円形に切断し、一晩、水に浸します。

B裏掛け:

裏掛け皮の外周に穴をあけ、そこにロープをとおし、裏側で引っ張ります。外周の穴の数は実際に皮を縫う内側の縫い穴の数と等しくします。裏側で丸くなったロープの4カ所にロープを引っかけて、丸の中に四角を作ります。丸のロープと四角のロープの間をしごくようにロープをかけ、締め上げていきます。この方法のほうがロープを星形に引っかけて引っ張るよりも手が痛くならないし、効率良く、しかも均等にテンションがかかります。

C縫い:

私は内側を先に縫います(まあ、どっちでも良いと思いますが・・・)。で、裏面の皮の波打ちが気になりますよね。そこで、波打ちには逆らわず、波の凹の部分だけを縫いつけます。つまり、波の凸の部分は糸が表面にくるように縫っていきます。ですから、波打ちの数を縫い穴の数と等しくする必要があるわけです。穴は三ッ目キリでボツボツとあけ、糸を通します。この時点では糸はあまり締め上げません。

D乾燥:

皮の中央部にラップをかけ、1日ほど乾燥させます。外周(つまり縫いの部分)がある程度乾燥した段階で、縫い糸を締め上げます(私はアイスピックを使います)。皮は乾燥すると痩せて薄くなるので効率良く締め上げができます。また、中央部はラップによって乾燥が遅れているので皮が内側に引っ張られることもありません。

E仕上げ:

糸に膠をしみこませ、裏面のロープを切り、余計な皮を切断し、縁を立ち上げて、あとは自然乾燥です。金輪のそりの問題もあるので日陰でのんびりと乾燥させたほうが良いようです

■その3(胴作り)

@材料:

1.5尺程度であれば桐の>スノコをばらして使用します(これが一番安かった)。板の厚さ10mm、幅60mm。釘穴には楊子を差し込んで塞ぎます。サンドペーパーをかけて塗装すれば、ほとんど目立たないですよ。

A角度出しとカンナ掛け:

角度出し図を載せますが、まず、削りたい角度の定規を厚紙で作り、板を4、5枚重ねて定規に沿わせて傾け、シャコ万で固定します。あとは三角にでっぱた部分をカンナで削ります。この方法の利点は、4,5枚の板を一気に削れることと、隣り合った板が定規になるので削りしろがわかりやすい点です。

B貼り合わせ:

板を並べてガムテープで止め、ぐるりっと一周まわして筒にします。接着は普通の木工ボンドで十分です。それから、本物だとタガがかかる部分にタコ糸を巻き、このタコ糸は板にキリ穴を空けて、筒の内側で引っ張りあうようにします(皮の縫う時に裏側でテンションをかけるのと同じ要領です)。さらに、圧着を確実にするために、自転車の荷台のゴムひもを巻き付けて、一日、乾燥します。

C整形:

接着剤が乾いたら、唄口は鋸でリング状に切り落とし、ビビリ音がしないようにある程度薄くします。次に、タコ糸のタガを解き、胴の外側が綺麗な円になるようにカンナ掛けします。サンダーで削ってもいいです(最近は木工用のディスクが売ってます。紙ヤスリのヒダヒダがついたやつです。荒目が効果的です)。そして、紙ヤスリで仕上げます。出来上がりの善し悪しは表面をどれだけ丁寧にヤスリ掛けしたかで決まります。

D塗装:

欅色のウレタンニスを塗ります。1回縫った後にサンドペーパをかけ、もう一度ニスを塗ります。塗装をあまり厚くすると木目が見えなくなるので、あまり厚塗りしまないようにしてます。自然な感じが好きなのです。

E仕上げ:

塗装が乾いたら、再度、タコ糸のタガを張って、完成です。

F調べ:

白9mmのクレモナロープを使用します。1.5尺程度の桶であれば20mくらいが丁度良いです。紫や赤の調べも良いですが、ステージでは白が断然映えると思っています。太鼓も大きくみえますし・・・貧乏人の発想です・・・(^^)V

完成した桶胴←完成した桶胴の写真

素人の発想なので、間違いもたくさんあると思います。何か一つでもヒントになるようなことがあれば嬉しいです。
みなさん、楽しく太鼓作りしましょう。


hirodonさんありがとうございました。



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